祝 「かわさきマイスター」認定

港屋京染店 小林伸光さん


平成14年度「かわさきマイスター」に、大師小学校元PTA会長の 小林伸光さんが認定されました。小林さんは、「和服洗い張り」の技術の継承者として、その中でも特に伸子張りの技術を評価されての認定となりました。今回は、12月4日に放送される 【FM K・Cityラジオ】の収録の様子をお知らせいたします
小林さんの話し
洗い張りについて
大島紬や京友禅など、着物は汚れても洋服のように、いわゆる洗濯やクリーニングは出来ません。全て水で手洗いを行います。まず、着物をほどいて反物にします。洗剤は中性洗剤を非常に薄く伸ばしたものを使います。着物の汚れは、すそや袖周りなどが多いので、汚れだけを丹念にブラシを使って落とします。生地や柄を痛めないように汚れだけをブラッシングしていきます。洗い終えた反物は、伸子張りにして天日干しにします。伸子張りとは、反物を両側から、針の付いた竹ひごのような道具で(これが伸子)張り、たるみを伸ばして干すやり方です。この干し方で乾くと、ほとんどしわガとれ、元に戻ります。ほとんどの着物がこれで完成です。
難しいのは、生地や柄をキズつけることなく、汚れだけを落とす事で、丹念に手作業で根気良くやっていくしかありません。今は高級品の着物しか注文が来ないので、失敗は許されない仕事だと言えます。お客様の宝物を預かって、元の美しさにしてお返しする仕事だと思っています。
いまこの仕事をやっているのは、川崎市で5人くらいです。40年くらい前は30人くらいいました。私で3代目になります。子どものころから仕事場で遊んでいましたが、自分は初め、この仕事をやるつもりはありませんでした。私が16歳のとき、職人さんが辞めてしまって、それを機会に手伝いをはじめ、それから今まで41年やってきました。今はやり甲斐を持って取り組んでいます。
私のところは、洗い張り以外染物もやっています。祖父が藍染め職人で、今自分は、その技術を再現しようと頑張っています。
地元の小中学校の授業の中で、絞り染めなどを子ども達に教えています。子ども達もとても喜んでくれています。
この認定をキッカケとして、これからも精進して、どんなものでも伝えていこうと思います。

かわさきマイスター認定書です

マイスター認定の盾

取材準備として詳しい話しを聞きます

これが伸子張り

話しながらも手はこまめに動きます

全て手作業で冬は辛いですね

ハケでノリを付け、しわを伸ばします

乾くとほぼ完成です

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