卒業おめでとうございます!

〜たくさんの思い出を胸に、はばたけ未来へ〜

PTA新聞「だいし 第199号」より


巣立ちの時が来た

6年生の廊下を歩くと、卒業まであと○日とカウントダウンを始めているポスターが目に付きます。その日数の何と少なくなっていることかと、いささか驚きを禁じえません。
そんな6年生と一緒に、2月のはじめ、都内見学に出かけました。「自分の目で首都東京の様子をしっかり見ること」「友だちと協力して行動すること」の二つを約束して出かけましたが、さすがに6年生、成長したなと感心させられることが随所にありました。
全員で見学した国会議事堂では、衆議院の本会議場で丁寧な解説をしてもらったため、後半に予定していた計画が大幅に遅れてしまいました。それでも子ども達は一目散に、あらかじめ決めていた見学場所へと、地下鉄や山の手線などを乗り継いで出かけ、見事に計画を実行してくれました。初めて地下鉄に乗った子もいたかもしれませんが「案ずるより生むが易し」ですね。グループごとにやってきて、楽しげに会話を交わし、チェックポイントを通過していく後姿を見つめながら、その成長振りを頼もしく思いました。

一方、私のほうも、38年間の教師生活にピリオドを打つ日が近づいています。まだ忙しくて、ゆっくり思い出にふけっている余裕はありませんが、確実にいえることは、自分もまた子供達によって成長させられたということです。私もまた、人という環境の中で、信頼関係を育み、人生の喜びを実感しながら育てられたのです。
宮沢賢治の詩の一節に、花巻農学校で教師として過ごした4年間を振り返って、自分は「毎日を鳥のように歌ってくらした」「この仕事で疲れを覚えたことは無い」という言葉がありますが、それに似た気持ちで、私も最後の5年間を過ごさせてもらいました。多くの出会いと皆様の暖かい支援があったればこそと、心より感謝申し上げます。本当にお世話になりました。有難うございました。

校長 北村 清