たまげた!?多摩川にシジミ!?

タウンニュースレポート

タウンニュース川崎区版 平成17年6月24日号より


アユが生息するなど最近は‘きれいになった‘といわれる多摩川だが、本紙ではこのほど、シジミが生息しているとの情報を入手した。早速現地に足を運んだ

●今月上旬に情報
「多摩川でシジミが採れるよ」 6月上旬のことだ。区内のとある人が本紙記者金屋に‘衝撃的な情報‘を教えてくれた。「殿町近辺ではひそかに知られています。すでにシジミ食べている人もいますよ」百聞は一見にしかず。早速現地に急行した。

●場所はいすゞ自動車工場跡地裏
京急小島新田駅から15分ほど歩くと、その場所はあった。‘殿町河口干潟‘と呼ばれているところだ。多摩川を正面にして、裏手にはいすゞの跡地斜め前には羽田空港がある。本当にシジミが取れるのだろうか?

●昭和20年頃までは採られていたとの証言も
NPO法人川崎の海の歴史保存会理事長の斉藤金作さんによると、昭和20年代頃までは多摩川でシジミが採れていたと言う。しかし、高度成長期に入り、工場排水やヘドロなどの影響によりシジミ採りを行う人の姿もいなくなった。
ヘドロとともに人々の記憶の奥底に‘埋もれてしまった‘格好となった多摩川のシジミ。再び光が当たるようになったのは一年半前のこと。川遊びの達人として知られる俳優中本賢さんが自身のラジオ番組「横浜ガサガサ探検隊」で紹介したのがきっかけだった。

●直径2センチのシジミが
訪れた日は残念ながらシジミ採りを行っている人の姿はなかった。早速、スコップを手に土を掘り返す記者。ガチッ、という音とともに、直径2センチのシジミが出てきた。正確な名前は、ヤマトシジミ。うーん、なかなか大きい。その後あちこちの場所からシジミが出てくる、出てくる。「2時間で2Kgは採れましたよ」
取材の過程で家族でシジミ採りをしたという伊勢町在住の男性から、そんな証言も得ていたが、確かに納得だ。

●川崎の明るいイメージのシンボルに
多摩川が最近、ずいぶんきれいになったというが、「シジミが採れるというのは川崎の明るいイメージの目玉になりますね」とは、区役所関係者。グレー、汚いというイメージを払拭する格好の材料として期待をよせているそうだ。

ちなみに、シジミ採りは大潮の干潮時が最も適しているので、事前にホームページなどで潮の状況を調べていくことが必要だ